
鉃鋼ビルディング竣工10周年記念のラストを飾るイベントとして、「日本にふれるひととき」と題した特別イベント全4回を2026年9月から10月にかけて開催しています。
2024年の開始よりご入居企業で働く皆様にお楽しみいただいている「TEKKO CINEMAS」では、相撲と茶道をテーマにした映画の上映を行いました。映画の上映に加えて、今回特別に、食事や体験、会場のしつらえにも工夫を凝らし、日本文化をより身近に感じていただける機会としました。
力士たちの生きざまに触れる『相撲道』

提供:ライブ・ビューイング・ジャパン
上映作品:『相撲道〜サムライを継ぐ者たち〜』
監督: 坂田栄治
ナレーター: 遠藤憲一
2020年製作/104分/日本
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
9月2日に上映した『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』は、力士たちの日常や葛藤、土俵にかける思いに迫ったドキュメンタリー作品です。厳しい勝負の世界で自らと向き合う力士たちの姿を通じて、日本の国技である相撲の奥深さに触れていただきました。
当日は映画だけでなく、会場に入ったときから相撲の世界を感じていただけるよう、上映開始前には「相撲甚句」を流すなど、雰囲気づくりにもひと工夫。上映中には相撲にちなんだお弁当をご用意し、食事とともに作品をお楽しみいただきました。

こうした演出には、参加者同士のコミュニケーションにつなげたいという思いも込めています。相撲甚句やお弁当など、ちょっとした発見をきっかけに会話が始まり、映画が始まるまでの時間も含めて交流を楽しんでいただける場づくりを目指しました。
実際に参加した皆様からは、「映画を通じてこれまで知らなかった相撲の世界に触れられた」「会場の演出も含めて楽しめた」といった声が寄せられました。
映画に登場する高田川部屋の力士から特別な記念品

参加者全員には、映画にも登場する高田川部屋所属の竜電 剛至、輝 大士、湘南乃海 桃太郎の手形・サイン入り色紙をプレゼントしました。
高田川部屋を率いる高田川親方は、現役時代に安芸乃島として活躍しました。また、親方は広島県出身であり、広島を創業の地とする鉃鋼ビルディングとのご縁も感じられる企画となりました。映画で目にした力士たちの手形を実際に手にすることで、作品の世界をより身近に感じていただける、今回ならではの記念品となりました。
遠州流茶道の美意識に触れる『父は家元』

提供:フィルムヴォイス
上映作品:『父は家元』
監督: 高野裕規
2013年製作/91分/日本
配給:フィルムヴォイス
9月9日は、遠州流茶道をテーマとしたドキュメンタリー映画『父は家元』を上映しました。
作品では、小堀遠州以来受け継がれてきた茶の湯の文化と、その根底にある美意識「綺麗さび」の世界が描かれています。当日は映画を観るだけでなく、上映前に実際のお点前を体験していただきました。

遠州流茶道 逢真庵 浅井宗兆 宗匠による茶会は、椅子に腰掛けてお茶をいただく立礼式(りゅうれいしき)で実施。普段はカンファレンスルームとして使用している会場に、この日のために立礼卓(りゅうれいじょく)を組み立て、参加者の皆さまをお迎えしました。
茶席のしつらえにも、竣工10周年ならではの趣向が凝らされました。
掛け軸には、安土桃山時代から江戸時代初期に活躍し、遠州流茶道の祖として知られる小堀遠州の次男で、戦国武将・浅井長政の系譜につながる小堀政尹(権十郎蓬雪)の書を掛けていただきました。

遠州流茶道 逢真庵 浅井宗兆 宗匠
そこに記されていた一字は「壽(ことぶき)」。祝いを意味するこの書は、鉃鋼ビルディングの竣工10周年を記念する今回のイベントに合わせ、特別にお持ちいただいたものです。
また、開催日の9月9日は長寿を願う「重陽の節句」にあたり、茶席には菊にちなんだ趣向や鶴亀などの吉祥の意匠を取り入れ、竣工10周年を寿(ことほ)ぐ「おめでたい」しつらえが随所に凝らされました。
浅井宗匠からは、それぞれの掛け軸や茶道具に込められた意味についてもわかりやすくご説明いただき、参加者の皆さまは茶席を構成する一つひとつの道具により深く目を向けていました。

一服のお茶を味わうだけでなく、掛け軸や茶道具といった茶席のしつらえにも触れながら、その背景にある美意識や季節感、もてなしの心を学ぶ機会となりました。
茶道では、一つひとつの道具が意味を持ち、それらの取り合わせによって、その日のためだけの物語が生まれます。映画を鑑賞する前に実際の茶道の世界を体験することで、作品への理解をより深めていただく時間となりました。
茶道に初めて触れる方にとっても、実際にお点前を間近で見て、お茶をいただき、その後に映画を鑑賞するという一連の体験は、遠州流茶道の世界を知るきっかけとなったようです。
参加した皆様からは、「茶道の奥深さを感じました」「もっと茶道について知りたくなりました」という感想も寄せられました。

日本文化をきっかけに、人と人がつながる場へ

今回の「日本にふれるひととき」では、映画やお点前といったメインプログラムだけでなく、参加者の皆さまが会場を訪れてからお帰りになるまでの時間をどのように楽しんでいただくかを考え、準備を進めました。
日本文化をより身近に感じていただき、それをきっかけに参加者同士の会話や交流が生まれることも、今回の企画が目指したものの一つです。
相撲の力強さに触れ、茶道の繊細な美意識を感じる。日本文化を「観る」だけでなく、実際に「聴く」「味わう」「体験する」ことで、その奥深さを身近に感じていただく2日間となりました。
文化に触れることが会話のきっかけとなり、その体験を誰かと共有することで、新たなつながりが生まれていく。
鉃鋼ビルディングではこれからも、日常の「働く場所」に新たな出会いや発見、交流が生まれる機会をつくり、鉃鋼ビルでお過ごしいただく時間をより豊かなものにしてまいります。
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