鉃鋼ビル以上の鉃鋼ビルへコミュニティイベント・プロジェクト

テナント企業で働く皆様と「誰もが輝きだす場所」を共に創っていくことを目的としたイベントの開発・企画に取り組むプロジェクトです。

鉃鋼ビルと同じ広島県呉市にルーツを持つ坂田明さんがプロデュース 「SAKATA AKIRA PRODUCES JAZZ AT TEKKO EXECUTIVE LOUNGE」第4回開催


株式会社鉃鋼ビルディングは、鉃鋼ビルの「付加価値向上」の一環として、コミュニティイベント・プロジェクトに取り組んでいます。

2026年7月22日、鉃鋼エグゼクティブラウンジにて、第4回となるジャズコンサート「SAKATA AKIRA PRODUCES JAZZ AT TEKKO EXECUTIVE LOUNGE」を開催しました。

本公演は、ビル竣工10周年を記念して全4回にわたり開催してきたジャズコンサートの最終回です。

今回は、企画・運営に携わったプロジェクトメンバーへの取材をもとに、公演の様子と全4回を支えてきた舞台裏をレポートします。

プロジェクトメンバーの集合写真  


広島・呉で始まった縁が東京で音になる

落ち着いた雰囲気の会場の様子

株式会社鉃鋼ビルディングの創業の地は、広島県呉市です。本シリーズのプロデュースを務めていただいたジャズ界の重鎮・坂田明さんも、同じ呉市のご出身です。両者に共通するルーツが、本企画の出発点となりました。

坂田さんには、働く場所であるオフィスと文化をつなぐというイベントの趣旨にご理解をいただき、毎回異なる個性を持つ演奏者とプログラムを選んでいただきました。

今回出演いただいたベーシストの吉野弘志さんは、広島市のご出身です。1980年に坂田さんのトリオへ参加し、以来、長年にわたり音楽活動を共にしてこられました。広島という接点に加え、お二人が培ってきた音楽的な信頼関係も、第4回の編成を特徴づけています。


鉃鋼ビル竣工10周年記念シリーズを締めくくる公演

鉃鋼ビル竣工10周年記念ロゴマーク
ご入居企業の皆様に「働く場所に新しい価値」を届けることを目指し、2025年11月から全4回のジャズコンサートを開催してきました。

本シリーズでは、坂田明さんのプロデュースのもと、演奏者の個性と即興性を存分に味わえるプログラムをお届けしてきました。

本格的なジャズを働く場所で身近に楽しめる機会として、ご入居企業の皆様からもご好評をいただいています。
最終公演には、ベース、サックス、ピアノによるトリオが選ばれました。


当日の様子

7月下旬の夕刻、仕事を終えた皆様がエグゼクティブラウンジを訪れました。軽食やドリンクを手に、同僚や知人との会話を楽しみながら、和やかな雰囲気のなかで開演を待っていました。

演奏中のメンバーの様子

出演は、ベースの吉野弘志さん、サックスの横原由梨子さん、ピアノの清水絵理子さん。

現代音楽や民族音楽にも活動の領域を広げる吉野さん、クラシックを出発点に国内外でジャズを学んだ横原さん、幼少期から培った演奏技術と、ダイナミックかつ繊細な表現を併せ持つ清水さんという、異なるバックグラウンドを持つ3名です。

開演にあたっては、プロジェクトメンバーが司会を務めました。これまでの経験を生かし、会場の様子を確認しながら出演者を紹介し、演奏へとつなぎました。

今回の演奏曲目は以下の通りです。

1. En La Orilla del Mundo(Martín Rojas)
2. Raincheck(Billy Strayhorn)
3. Summertime(George Gershwin)
4. Summer Night(Harry Warren)
5. These Foolish Things(Jack Strachey)
6. Caminhos Cruzados(Antonio Carlos Jobim)
Encore:Mack the Knife(Kurt Weill)


三人の個性が映し出された、ジャズの多彩な表情

熱のこもった演奏をするトリオ

今回のプログラムには、叙情性に富んだ作品から軽快なリズムを楽しむ楽曲まで、異なる時代と地域で生まれた音楽が並びました。

幕開けの「En La Orilla del Mundo」と「Raincheck」では、三つの楽器が役割を入れ替えながら、機敏なやり取りを展開。中盤の「Summertime」と「Summer Night」では、同じ「夏」を題材としながら、深い陰影と穏やかな趣きという異なる表情を描きました。

「These Foolish Things」では、どこか懐かしさを帯びた旋律を、三人が余裕のある間合いで丁寧に奏でます。続く本編最後の「Caminhos Cruzados」では、ボサノヴァ特有の柔らかなリズムと洗練された旋律に、来場者もじっくりと耳を傾けました。

アンコールは「Mack the Knife」。親しみのある曲が軽妙に奏でられ、会場からの大きな拍手とともに、10周年記念シリーズの最終公演を締めくくりました。

トリオの音楽に聞き入る会場の様子

 


ジャズコンサートを支える舞台裏

前3回の運営を通じて得た経験から、受付、司会、会場設営、音響、飲食の提供など、初回には手探りだった業務も、回を重ねるごとに役割分担や確認事項が整理されていきました。

スタッフが動きやすくなっただけでなく、照明や座席配置、飲食の提供方法など、来場者にコンサートをどのように見せ、どのように楽しんでいただくかという視点でも工夫を重ねることができました。

もちろん、経験を重ねても準備が簡単になるわけではありません。編成が変われば必要な設営も変わり、通常のラウンジ営業とコンサート運営を両立するには、細かな確認と調整が欠かせません。プロジェクトメンバーはそれぞれの担当業務を進めながら、来場者の動きや演奏者の要望にも対応し、本番を支えました。

全4回を通じて蓄積したノウハウは、単に運営を効率化するだけでなく、演奏をより身近に、心地よく楽しんでいただくための会場づくりにも生かされています。表からは見えにくい準備の積み重ねも、本シリーズを形づくる大切な要素となりました。


演奏者を間近に感じる、ラウンジならではのコンサート

演奏者と距離が近い会場の様子

本シリーズでは、出演者の組み合わせや選曲に加え、音響、照明、ケータリングまでを一つのコンサートとして構成してきました。第一線で活躍する演奏者の表情や楽器を奏でる動きを間近に感じながら、本格的なジャズを楽しめることが、ラウンジ開催ならではの特徴です。

一方で、かしこまった鑑賞を求めるものではありません。来場者はドリンクを手に演奏へ耳を傾けたり、曲間に同僚の方などとの会話を楽しんでいただいたりしながら、それぞれのスタイルでお過ごしいただくことを目指しました。高い音楽性とリラックスした過ごし方が共存することも、本シリーズがご好評をいただいた理由の一つです。


ビル竣工10周年記念シリーズを終えて、次の展開へ

今回の公演をもって、ビル竣工10周年を記念した全4回のジャズコンサートは締めくくりを迎えました。全ての回にお立ち会いいただいたプロデューサーの坂田明さんをはじめ、出演者の皆様、ご来場いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。

鉃鋼ビルディングが目指しているのは、オフィスとしての機能にとどまらず、働く皆様が仕事を終えた後も心地よい時間を過ごしていただき、人との交流や新たな発見をしていただく場所です。終業後や休日を含め、一人ひとりの時間がより充実するような環境を育てていきたいと考えています。

演奏者との近さと本格的な音響を両立させた今回のジャズコンサートは、そうした考えを形にした取り組みの一つです。全4回で得た経験を次の企画に生かし、これからも「働く場所に新しい価値」を届けてまいります。


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