鉃鋼ビル以上の鉃鋼ビルへ
コミュニティイベント・プロジェクト

テナント企業で働く皆様と「誰もが輝きだす場所」を共に創っていくことを目的としたイベントの開発・企画に取り組むプロジェクトです。

             

テナント企業の皆様に向けたイベント「SDGs Month」Part2

株式会社鉃鋼ビルディングは、「付加価値向上」の一環として、コミュニティイベント・プロジェクトを設置し、取り組みを続けています。

2024年9月を「SDGs Month」と位置づけ、入居するテナント企業で働く皆様およびご家族を対象とした各種イベントを開催いたしました。

初年度となる今年度は、「SDGs及び社会問題に関する知見を広げること」をテーマとして、ビル内の異なる企業で働く皆様へ、様々な社会課題について考えていただく機会を設けさせていただきました。

各イベントの詳細と当日の様子について、イベントを企画・開催したプロジェクトメンバーに取材しました(全3回のうちの2回目。1回目を読む。)。


2024年9月21日開催
CHIKAKENプロダクツによる「竹あかり」ワークショップ

竹あかり演出家の三城賢士さん

このワークショップは、「竹あかり」の総合プロデュース集団である「CHIKAKENプロダクツ」のレクチャーを受けながら、自分の楽しみやご家族の思い出作りとして、オリジナルの「竹あかり」を制作するワークショップです。


問題視される竹害

竹は強い繁殖力・生命力によって伐採後も再び生えてくることから、持続可能な素材として注目され、新たな活用法が多く生まれています。一方で、その強い繁殖力から、竹が増えすぎることで自然や人々の生活に悪影響を与える「竹害」が問題となっています。

特にモウソウチクやマダケ等の種類の竹が管理されずに広がると、他の植物が育ちにくくなり、場所によっては土砂崩れが起きやすくなります。戦後の竹やタケノコの輸入増加や、竹製品のプラスチック製品への置き換えが原因で、近年は竹林の管理がされなくなり、竹が放置されるようになりました。

このワークショップでは、鉃鋼ビルディングの創業の地・広島県呉市の竹林より切り出した竹材を使用し、竹害の問題解決について考えていただく機会をあわせて提供することを考えました。


当日のプログラムの様子

ワークショップはビルにお勤めの方のご家族にもご参加いただけるよう土曜日に開催をいたしました。全部で3回実施し、合計16組47名の方が参加されました。

今回は伐採したての青竹を使用しました。

作業は、自分好みの形や太さの竹を選ぶことから始まります。その後、数ある型紙から好きなものを複数選んで組み合わせを考え、自分だけのオリジナルデザインを作ります。

型紙のデザインは複数あり、組み合わせは10万通り以上あるそうです。


電動ドリルで竹に穴を開ける

デザインが決まった参加者から電動ドリルを使用して、竹に穴を開けていきます。型紙には、開ける穴の大きさと使用するドリルビット(ドリルの先端)の太さの番号が記載されているので、簡単に穴を開ける作業ができます。

一人が一つの竹にいくつも穴を開けていくのでドリルの音が会場中に響きわたります。

開ける穴の大きさにあわせたドリルビットの太さを選んでドリルで穴を開けていきます。

小学生以下のお子さんには、大人の方についていただいて作業を行います。開ける穴の数にもよりますが、一つの作品あたり30分程度で完成させることができました。

中にライトを入れて出来栄えを確認します。

 

ご参加者をいただいた方からは

「竹の香りを感じながら無心で作業をすることで精神的に落ち着いた」

「子どもたちがSDGsへの興味をもつきっかけになります」

「自分が働いているビルを家族に知ってもらいながら、みんなで楽しく作品を作ることができました」

といった感想をいただきました。

働く場所として毎日を過ごされているオフィスビルに、いつもと異なる服装や気持ちでお越しいただき、職場のご同僚やご家族とワークショップを通してSDGsを考える機会になってほしいとの願いから企画いたしました。

同じビルで働く皆様とワークショップを通じてSDGsを身近に感じていただく、有効なイベントであると手ごたえを感じましたので、次回は今年以上にご家族でも参加しやすいように夏休みなどに開催時期を設ける等の工夫をしていきたいと思っています。


2024年9月20日~26日開催
写真展「老犬たちの涙」
~“いのち”と“こころ”を守る14の方法~

SDGs Monthのイベントとして9月20日(金)~26日(木)の動物愛護週間にあわせて、鉃鋼ビルディング1階のアトリウムにおいて、どうぶつ福祉ネットワーク代表 児玉小枝さんによる著書「老犬たちの涙~“いのち”と“こころ”を守る14の方法~」(KADOKAWA刊)収録作品の一部を展示いたしました。

コロナ禍において、日本でも癒しを求めてペットを飼う人が増加したといいます。現在も続くペットブームの中で、ペットもいずれ年齢を重ね、人間と同じように介護が必要となります。

特に犬の飼育については、病気になって年老いた犬を飼い主が捨てたり、飼い主自身の都合で犬の面倒を見ることを放棄したりすることが近年、増加傾向にあるといいます。

言葉を持たない動物たちの代弁者としてメッセージを発信することをライフワークとしている児玉さんの本にこめたメッセージを、より多くの方のもとへ届けたいと考え、当社と一緒に多種多様な社会問題を考えていただく機会を提供させていただきました。


展示期間中に寄せられた感想

鉃鋼ビルディングでは展示期間中に、展示パネルにQRコードを設置してアンケートを実施いたしました。頂いたご意見の一部をご紹介いたします。

・犬たちの切ない表情、胸がしめつけられました。

・悲しい現状ですが、老犬や保護犬についてしっかりと知ることが大切だと感じました。もっともっとたくさんの人に、命の大切さを知って欲しい。

・どの写真もとても印象に残り、パネルに記載された言葉もつきささりました。目を背けず、出来ることを考えたいと思います。

・犬の保護センターには、飼い主からの引き取り依頼が絶えないと聞きます。終生飼育、幸せなペット達が増える世の中になって欲しいと切に願っています。

今回は、私たちが普段生活をする中でスポットが当たりにくい問題を、動物愛護週間にあわせて提起いたしました。今後も多くの方に関心を持っていただけるような企画を検討したいと考えています。


展示した写真の詳しい情報は以下のとおりです。

児玉小枝さんFacebook
https://www.facebook.com/sae.kodama.1

どうぶつ福祉ネットワーク ウェブサイト
https://doubutsu-net.sakura.ne.jp/

 


次回は、カヌー・スラローム日本代表・羽根田卓也選手のトークセッションの様子をレポートいたします。

 

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