鉃鋼ビル以上の鉃鋼ビルへ環境にやさしいビルプロジェクト

人々にやさしく、しかも環境にもやさしいビル。鉃鋼ビルディングは、先進的な技術や設備で環境への負荷が少ないビルを目指しています。

CO2排出量削減へ向けた鉃鋼ビルディングの取り組み

増岡裕隆(写真左)
株式会社鉃鋼ビルディング 取締役

磯野徹郎(写真右)
株式会社鉃鋼ビルディング 管理営繕部 部長

鉃鋼ビルディングは将来の地球環境を守るため、「環境にやさしいビルプロジェクト」を推進しています。今回はCO2排出量削減へ向けた鉃鋼ビルディングの取り組みについて、プロジェクトの2人にその一部を紹介してもらいました。全3回のうちの1回目(2回目3回目の記事を読む。)。


先進的な省エネ設備を導入

鉃鋼ビルディングは、2015年に建て替えをした際、当時の最新技術を採り入れて省エネ化をはかりました。

太陽光追尾型自動ブラインド制御

例えば「太陽光追尾型自動ブラインド制御」は、日射角度に合わせてブラインドのスラット(はね)の角度を自動調整するシステムです。室内をできるだけ明るく保ちつつ、強い日差しを遮断してくれるので空調の電力消費を抑える効果があります。このシステムは、当ビルの全てのオフィスに導入しています。

Low-E複層ガラス

空調エネルギー効率を高めるためには、窓の断熱性能を高めることが必要です。「Low-E複層ガラス」は、複層ガラスの内側に特殊な金属のLow-E膜をコーティングして高い断熱性能を持っています。太陽光追尾型自動ブラインド制御、さらに周囲の明るさを検知して照明を適正な明るさにコントロールする照明調光自動制御と併せて、省エネと快適性を向上しています。

このほかにも「自然換気システム」や「高効率LED照明」などの省エネにつながる設備も採り入れました。このようなさまざまな省エネ設備の効果の積み重ねで、消費電力の大幅削減につながっています。

具体的な設備は下記の記事でも解説しています。あわせてお読みください。
SDGsへの思い。そして私たちが取り組んできたこと


全電力を再生可能エネルギー由来の電力に

2020年には、全社横断的にSDGsプロジェクトを立ち上げました。それまでも省エネには取り組んできましたが、さらに一歩進め、環境面でより高いレベルを目指す方法を議論した結果、たどり着いたのが「再生可能エネルギーの導入」でした。

そして2021年1月1日、使用する電力量全てについて再生可能エネルギー由来の電力に切り替えました。これにより、当ビルは日本初(当社調べ)の「再生可能エネルギー由来電力100%導入の大規模複合ビル」となりました。

電気室。全館の電気はここで制御されている。

CO2の削減効果は大きく、現在でも年間7000tCO2削減効果があります。

電力切り替えで電気料は1割強上がりました。しかし当社の施策の結果を入居企業様に負担いただくのは好ましくないため、テナント様への転嫁はしませんでした。また、テナント様の中にはRE100(事業活動を100%再エネで賄うことを目指す国際的な企業連合)の加盟企業様もいます。今後も環境に配慮する企業やユーザーに選んでいただけるビルにするためには、値上がり分の負担はコストというより先行投資と考えました。

再生可能エネルギーへの切り替えで、入居企業様は非常に喜んでくださいました。新聞などでも取り上げられ、再生可能エネルギーを使っているビルならば入居したい、という問い合わせをいただくなど、予想以上の反響がありました。

導入当時は木質チップやパーム椰子殻を燃料としたバイオマス発電の電力を使用していました。バイオマス燃料は生産や運搬の段階で多少なりともCO2を排出しますので、2022年1月からは、よりクリーンな水力発電の電力に変更しています。


テナント様と協力した節電への取り組み

2022年の3月に、警報が発令されるほど電気需要がひっ迫したことがありました。

そこで当ビルでも節電する方法を模索しました。できることは全て実施していたので、できることは少なかったのですが、そんな中、テナント様から節電、照度の調整にご協力を申し出ていただき、実施したものもありました。

このような活動は、お客様の協力があってこそです。当ビルでは竣工時から年に2回、「環境強化月間」を設けています。小まめにスイッチを切るという省エネ活動や、ごみの分別による資源再利用の推進などの活動を行い、当社とお客様が力を合わせて環境負荷の低減に努めています。

鉃鋼ビルディングは今後も「環境にやさしいビル」を目指して、CO2排出量削減に向けた取り組みをしていきます。

次回は、「水」と「空気」を大切な資源として使用している状況について説明いたします。

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