鉃鋼ビル以上の鉃鋼ビルへ
環境にやさしいビルプロジェクト

人々にやさしく、しかも環境にもやさしいビル。鉃鋼ビルディングは、先進的な技術や設備で環境への負荷が少ないビルを目指しています。

持続可能な社会を目指してリサイクルに取り組む

鉃鋼ビルディングは2021年1月より、全館の電力を再生可能エネルギー由来の電力に切り替えました。これによるCO₂(二酸化炭素)の排出量削減効果は、年間で約7,000~8,000トンとなりました。SDGsに取り組んでいる当ビルは持続可能な社会を目指し、電力以外でもさまざまな取り組みをしています。

今回は「リサイクル」をテーマにした活動をご紹介します。(全3回のうち3回目の記事。1回目2回目の記事を読む。)。


増岡裕隆(写真左)
株式会社鉃鋼ビルディング 取締役

磯野徹郎(写真右)
株式会社鉃鋼ビルディング 管理営繕部 部長


リサイクル率は79%

鉃鋼ビルディングは、多くの方にご利用いただいている大規模複合ビルで、ビル内にはオフィスのほか、サービスアパートメントや飲食店などの商業店舗があり、1日に1トン近くの廃棄物が排出されています。当ビルでは「廃棄物」を「資源」として活用できるようリサイクルに取り組み、持続可能な社会の実現を目指しています。

「廃棄物」や「ごみ」という言葉は、不要物というニュアンスがありますが、私たちは、そのほとんどを「リサイクル資源」と考えています。

当ビルから年間に排出される廃棄物の総量は約343.5トンにのぼります。年に2回「環境強化月間」を設定し、省エネルギー、ごみの分別による資源の再利用推進などのアナウンスを行い、テナントの皆さまと共に環境負荷の低減に努めています。その効果もあって、当ビルのリサイクル率は大型オフィスビルの平均である約64%*を大きく上回り、79%となっています。

*東京都内の延べ床面積 3,000平方メートル以上のオフィスビルの廃棄物再利用率の平均は約64%(参考:東京都環境局資源循環推進部計画課、“3Rガイドライン”、2023 年3月)


紙類は細かく分別してリサイクル

当ビルの廃棄物として最も多いのは紙類で、全体の約29.8%(約102.4トン)を占めています。

紙は、さまざまな用途に再生が可能で「リサイクルの優等生」といわれるほど、回収や再生システムが確立されています。当ビルでも、紙類はダンボールやOA用紙、雑誌、新聞などに分別した上で回収を行い、資源の再利用化を推進しています。

また、今後は館内の各種申請や受付業務のDX化を進めて、現状よりも紙の使用量自体を減らしていく予定です。


生ごみの飼料化を実現

飲食店やサービスアパートメントから排出される生ごみは、契約する外部の生ごみ飼料化工場に運搬された後、養豚用の配合飼料に加工されています。

ごみの分別の徹底をテナントの皆さまにご協力いただいた上で、回収した生ごみをビル地下の塵芥(じんかい)処理室で、人の手による再度の分別を行い、異物が混入しないよう注意しています。

工場では「油温減圧式脱水乾燥法」で、生ごみを廃食油などで揚げて水分を蒸発させて乾燥し、配合飼料向けの粉末にしています。

生ごみの飼料化は2022年8月から実施していますが、これによりビル全体のリサイクル率が79%に上昇しました。


月6トンの廃プラスチックとペットボトルもリサイクル

各所に配置されたリサイクルボックス

お弁当の容器などの廃プラスチックやペットボトルは、一つ一つは軽いのですが、集積すると相当な重量になります。

例えば、月平均の排出量は、廃プラスチックで4.3トン、ペットボトルで1.6トン、合計では6トン近くになります。これは乗用車4~5台分に相当する重量ですが、この全てをリサイクル資源として活用しています。

館内の各所にはリサイクルボックスが設置されています。入居テナント様には、廃プラスチックやペットボトルは種類ごとに分別するなどのご協力をいただいています。


再生材ごみ袋で年間1.4トンのプラスチック使用量を削減

当社のグループ会社でビル管理業務を行う「株式会社鉃鋼ビルサービス」も環境に配慮した活動をしています。

同社では、テナント様専有部を含めた館内の清掃サービスを行っていますが、その際に使うごみ袋を、2022年7月から再生プラスチック99%を原料にした環境対応型のものに切り替えました。

再生プラスチック99%を原料にした環境対応型のごみ袋

これにより、年間で1.4トンのプラスチック使用量を削減できました。

ごみの減量・リサイクルは、ビルに関わる皆さまのご理解とご協力があってこその活動であり、当ビルではリサイクル率のさらなる向上を目指し、今後も資源の有効活用に取り組んでまいります。

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