株式会社鉃鋼ビルディングでは、「付加価値向上」の取り組みの一環として、テナント企業の皆様とのコミュニティ活性化を目的としたイベントを開催しています。
2025年10月14日には、鉃鋼ビル内で働く皆様を対象に、昨年に引き続き「HERALBONY ACADEMY DE&I研修プログラム」を実施しました。社会課題への理解を深め、職場における多様性の価値を再認識する機会として、多くの気付きが得られる時間となりました。
今回は、イベントを企画・開催したプロジェクトメンバーに取材しました。

HERALBONY ACADEMY DE&I研修プログラムとは
本プログラムは、株式会社ヘラルボニーが提供する、Diversity(多様性)・Equity(公平性)・Inclusion(包摂性)の視点を育むための企業向け研修です。
「異彩を、放て。」をミッションに障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すヘラルボニーの事例を通じて、参加者自身がDE&Iを“自分ごと”として捉えるきっかけを提供します。
鉃鋼ビルディングでは、昨年開催したSDGs Monthのイベントの中で「DIVERSESSION PROGRAM」として実施され、今年が2回目の開催となります。
開催当日の様子

当日は13名の方にご参加いただき、まずはヘラルボニーによる講演からスタートしました。
「自分たちの組織におけるDE&Iの現在地を確認し、DE&Iの必要性を理解する」ことを主眼に、参加者が自分自身の先入観に気付き、それぞれの職場や日常における自身の立場を客観視して考える時間となりました。

続いて行われたボードゲーム型ワークショップでは、4〜5名のチームに分かれて、身体的・言語的な制約を疑似体験しながら協力して与えられたミッションに挑戦。
チームのメンバー一人ひとりに役割が与えられ、目の見えにくい役、発言に制限のある役などの身体的特徴や能力においてマイノリティ(少数者)であることを擬似的に体験します。

ワークショップのコンセプトは昨年の内容と同一であるものの、ボードゲームの内容を変更し、コミュニケーションとチームワークの大切さを実感してもらうために、昨年より難易度は高く設定してあるとの説明がありました。

進行は、プログラムのボードゲームのコンテンツ開発を担当され、ろう者でもある菊永ふみさんが務めました。ゲームの詳細は伏せさせていただきますが、菊永さんが気付きを参加者に与えながらワークショップは進んでいきました。
参加者からは「相手を信じる大切さを学んだ」「障害がある立場をはじめて理解した」「個人を尊重し、誰もが活躍できる環境を作ることが大切」といった声が上がり、多様なチームで働くことの難しさと可能性を実感する場となりました。
今年も昨年と同様、多様な価値観を受け入れ、協働する大切さを考える機会を提供することができたのではないかと思います。
交流の場としての価値も

今回のイベントでは、同じビルに勤めてはいても、普段は接点の少ない他社の方々との交流も生まれました。
ワークショップ中の名刺交換や、ビル内の新たなつながりが生まれる場となりました。
昨年の開催時のアンケート結果を踏まえ、今年はより参加しやすい企画とするために実施時間帯の変更を計画し、内容も鉃鋼ビル勤務者向けにアレンジしたものとなりました。
鉃鋼ビルディングでは、今後も、こうした取り組みを通じて、テナント企業の皆様と共に、より豊かな職場環境づくりを目指してまいります。
当社と「異彩を、放て。」をミッションに「障害」のイメージを変え、誰もがありのままに生きる社会の実現に向けて、多様な事業を展開する株式会社ヘラルボニーとのこれまでのコラボレーションについては、以下の記事をご覧ください。
日常空間にアートを。“異彩作家”の作品を常設展示
「異彩を、放て。」 ヘラルボニーと鉃鋼ビルディングの出会いが起こす変化とは(前編)
「異彩を、放て。」 ヘラルボニーと鉃鋼ビルディングの出会いが起こす変化とは(後編)
テナント企業の皆様に向けたイベント「SDGs Month」Part1(ヘラルボニー・久遠チョコレート)

