鉃鋼ビル以上の鉃鋼ビルへコミュニティイベント・プロジェクト

テナント企業で働く皆様と「誰もが輝きだす場所」を共に創っていくことを目的としたイベントの開発・企画に取り組むプロジェクトです。

竹あかりが照らす未来──竹を通してつながる共創の輪

明かりのついた竹あかりを並べて

株式会社鉃鋼ビルディングは、鉃鋼ビルの「付加価値向上」の一環として、コミュニティイベント・プロジェクトを設置し、取り組みを続けています。20258月、入居するテナント企業で働く皆様を対象とした「竹あかりワークショップ」を開催しました。

このワークショップは、「竹あかり」の総合プロデュース集団である「CHIKAKEN(ちかけん)」によって全国各地で行われている、たいへん人気のあるイベントです。

鉃鋼ビルディングでは昨年に引き続き2回目の開催となります。今回は、CHIKAKENの活動を紹介するほか、イベント当日の様子をプロジェクトメンバーがレポートします。


地域と共に歩むクリエイティブ集団「CHIKAKEN」

CHIKAKENのメンバー5人

CHIKAKENのみなさん CHIKAKENウェブサイトより

熊本県を拠点に活動する「CHIKAKEN(ちかけん)」は、竹を素材とした灯りの演出「竹あかり」を通じて、地域社会の活性化と文化創造に取り組んでいます。彼らの活動は、アートの枠を超えて、環境、文化、人とのつながりを軸にした持続可能な社会づくりへと広がっています。


「竹あかり」が生み出すつながりと再生

明かりのともった竹あかりの装飾

かぐや姫の光る庭 in サクラマチクマモト(熊本県/サクラマチクマモト/2024-2025) CHIKAKENウェブサイトより

CHIKAKENが手がける「竹あかり」は、竹に穴を開けて模様を施し、キャンドルやLEDの光であかりを灯すアート作品です。

幻想的な光景は見る者の心を惹きつけますが、その本質は、地域の人々が協力して制作するプロセスにあります。放置竹林の竹を活用し、地域住民とともに作品を作り上げることで、自然との関係を再構築し、地域課題の解決にもつながっています。


三つの「わ」が導く持続可能な社会づくり

明かりのともった竹あかりの装飾

G7広島サミット 政府広報展示ブース(広島/G7広島サミット/2023) CHIKAKENウェブサイトより

CHIKAKENの活動の根底には、「三つの『わ』」という理念があります。

人と人の「輪」をつなげること、持続可能な環境の「環」を広げること、日本文化としての「和」を広げること、という三つの視点から、社会に新たな価値を提供することを目指しています。

この理念は、国内外での活動にも反映されており、明治神宮やG7伊勢志摩サミットおよび広島サミットでの演出、熊本地震や熊本豪雨災害の復興支援、さらにはフランスや台湾など海外でのイベントにも展開されています。


環境課題に向き合う「竹あかり」体験

竹を持って説明する男性

CHIKAKEN竹あかり演出家の三城賢士さん

CHIKAKENによる「竹あかり」ワークショップは、竹害という環境課題への理解を深めることも目的の一つとされています。竹は繁殖力が強く、管理されないまま増えすぎると他の植物の生育を妨げ、土砂災害の原因にもなります。戦後の竹製品の需要減少により、竹林の管理が行き届かなくなったことが竹害の背景にあります。


空間演出からまちづくりまで──広がる活動領域

竹あかりで装飾されたクリスマスマーケットの様子

クリスマスマーケット熊本2022(熊本/熊本市/2022) CHIKAKENウェブサイトより

CHIKAKENはイベント演出や空間デザインにも力を入れており、音楽フェスやイルミネーション、記念式典など多様な場面で竹あかりを活用しています。さらに、ワークショップの開催や竹材のレンタル・販売、竹林整備などを通じて、サステナブルなまちづくりの支援にも取り組んでいます。


オフィスビルで広がる非日常の創造体験

竹あかりワークショップで親子で作業中

「竹あかりワークショップ」は、鉃鋼ビルのオフィス棟、商業施設に勤務する方々とそのご家族を対象に、8月2日の土曜日に開催されました。午前と午後の全2回の実施で、大勢の方にご参加いただきました。今回、使用した竹は「磨き竹」と呼ばれる竹で、茶道・華道の道具などの竹細工や工芸品に使われる竹材となります。


はじめにドリルの使い方の説明があり、作業中もCHIKAKENスタッフが作業を見守っているので、安全に作業することができます。

竹あかりワークショップのようす

参加者は複数ある型紙を選び、デザインを決めていきます。

竹あかりワークショップのようす

型紙を竹に貼り付けていきます。

竹あかりワークショップのようす

デザインが決まったら、電動ドリルを使って竹に穴を開けていきます。


会場にはドリルの音が響き渡り、参加者は無心で作業に没頭していました。小学生以下のお子様には保護者が付き添い、安全に配慮しながら作業を進めました。一つの作品は約30分で完成し、最後にライトを入れて出来栄えを確認する瞬間には、参加者の表情に達成感があふれて出ていました。

竹あかりワークショップのようす

竹あかりにあかりを灯した家族


参加者からは、「イベント自体、とても楽しく大満足でした」「大人も子どもも一緒に楽しめる企画で、家族全員が夢中になって作っていました」「竹あかりの取り組みについて子どもが興味をもち、帰宅してからネットで調べるなど、いい学びの機会となりました」といった声が寄せられました。

来年も夏休みに開催を予定しております。ご家族・ご友人との思い出づくりにぜひいらしてください。

竹あかりが完成したファミリー①

竹あかりが完成したファミリー②

完成した竹あかりに明かりを灯して並べた様子


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