人が活躍する場所を創り続ける呉阪急ホテル・プロジェクト

株式会社鉃鋼ビルディングのホテル事業として経営している「呉阪急ホテル」は、私たちの会社の前身である「増岡商店」発祥の地、広島県呉市において1992年6月に事業を開始し、呉を訪れる方々をお迎えする施設として、また地域の皆様の生活のさまざまな場面を彩る施設として成長を続けています。

多様な宿泊体験をかたちに ―― 呉阪急ホテルが提案する「ぬい活プラン」

プランを考案したスタッフとドールハウス

呉阪急ホテルではこれまでも、楽しい旅行やホテルステイをより充実したものにしていただくため、コンセプトルーム「大和」など、さまざまな趣向を凝らした宿泊プランを展開してきました。

お客様のニーズや関心を捉え、かたちにしていく――そうした取り組みを重ねる中で、新たな宿泊体験の提案が生まれています。

ぬいぐるみとともに旅に出かけ、写真を撮り、思い出を共有する。「ぬい活」と呼ばれるこの社会現象は、2025年の新語・流行語大賞にノミネートされました。今やひとつのライフスタイルとして定着しつつあります。

このような流れの中で、呉阪急ホテルは新たな宿泊プランをスタートしました。ただ宿泊するだけではなく、滞在のひとときに新しい楽しみ方を加える取り組みです。

今回は、企画に携わった呉阪急ホテル営業企画マネージャーの下岡美由紀さん、村岡香織さんにお話を伺いました。


取材に対応した呉阪急ホテルのお二人

下岡美由紀(写真左)
呉阪急ホテル 営業企画 マネージャー

村岡香織(写真右)
呉阪急ホテル 営業企画


呉の街で見られた新しい光景

ホテルロビーに設置されている人気ゲーム「艦隊これくしょん」キャラクターのパネル

呉は、海軍の歴史を色濃く残す観光地であり、現在も多くの来訪者を引き寄せています。そのような中で近年目立つようになったのが、ゲームなどのキャラクターのぬいぐるみを持ち歩き、旅先の飲食店や観光地で、ぬいぐるみを並べて写真撮影する人々の姿でした。


現場の気づきから生まれたプラン

考案したスタッフがドールハウスにぬいぐるみを置いた様子

宿泊レセプションスタッフの西本敏美さんがカーテンや寝具などを手作りしました。

呉阪急ホテルでも、レストランにおいて、キャラクターのぬいぐるみと料理を一緒に撮影するお客様の姿が印象に残っていました。そうした光景から、「ホテルでも同じ体験ができる場を提供できるのではないか」という発想が生まれました。

持ち主にとって、キャラクターは大切な存在です。その気持ちに対して、ホテルとしてできることは何か――。ホテルは宿泊のためのスペースであると同時に、心地よくお過ごしいただく場所です。

この「ぬい活プラン」は、ただの客室としての空間を提供するだけではなく、過ごし方そのものをデザインする試みでもありました。

キャラクターのぬいぐるみと過ごす時間を、お客様に委ねるのではなく、ホテル側が整え、体験として提供する――。このコンセプトのもと、「ぬい活プラン」は形づくられていきました。


客室に設けられた専用空間

客室にあるテーブル上のドールハウス

「ぬい活プラン」の客室には、ぬいぐるみが過ごすためのドールハウスが用意されています。どのサイズのぬいぐるみでも楽しめるように、写真撮影のしやすさなど細部まで検討し、やや大きめのドールハウスとしました。 

ドールハウスは既製品を用いながら、カーテンや寝具、ホテルのロゴの入ったテーブルクロスなどはスタッフによる手作りで仕上げ、お客様がぬいぐるみと過ごす時間を楽しんでいただけるよう、設えを整えました。


地域に根ざした「一杯」とともに

錨の印入りコーヒーカップと「海軍さんの珈琲」のパッケージ

昴珈琲店の「海軍さんの珈琲」

このプランでは、体験そのものにもこだわりが凝らされています。客室では、「海軍さんの珈琲」が提供されます。これは、呉市内の昴珈琲店が手がける商品で、旧海軍ゆかりの街・呉にちなんで名付けられたものであり、当時のコーヒー文化を現代に再現したものです。

呉の歴史や文化にかかわりのある一杯とともに、ぬいぐるみと向き合う穏やかな時間をお過ごしいただけます。宿泊にとどまらない、過ごし方そのものに意味を持たせた滞在をご体験いただけます。


街からホテルへつながる「ぬい旅」

3つ横に並んだドールハウス

ドールハウスは数種類をご用意しています。

呉の街を歩くときも、ホテルで過ごすときも、常にぬいぐるみとともにある――。

このプランは、観光と宿泊を切り分けるのではなく、一つの体験としてつなぐ役割も担っています。街での思い出を客室に持ち帰り、客室での時間をまた次の旅へとつなぐ。

そのような循環の中で、「ぬい旅」という新しい過ごし方が生まれています。


小さな体験が生む、これからの可能性

2026年4月にスタートしたこのプランは、決して大きな規模ではないものの、着実に利用が広がり始めています。お客様とのコミュニケーションが増えたことも、ホテル側にとっては大きな手応えのひとつです。

今後は、季節ごとの装飾や小物の追加など、より楽しめる空間づくりも検討しています。「こんな過ごし方があったのか」とワクワクすることを感じてもらえるような体験を――。

呉阪急ホテルは、これからも新たな滞在体験の提案を通して、訪れる方に心に残る時間をお届けしてまいります。


呉阪急ホテル ウェブサイト

https://www.hankyu-hotel.com/hotel/hh/kurehh


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