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災害対応プロジェクト

ビルを利用される皆さまの安全・安心を提供するため、地震・火災はもとより富士山噴火やパンデミック(感染症流行)を含む災害を視野に入れた防災能力の向上を推進するプロジェクトです。

             

大規模複合ビル 防災訓練の舞台裏

鉃鋼ビルディングは、旧ビルの時代から災害対応の施策に取り組んできました。現在のビルは、地域初の中間層免震構造を採用しており、震度6強までの地震に対して建物主要構造部の損傷を防ぎ、震度7クラスの地震でも継続利用が可能な耐震性能を備えています。

そのような設備面だけでなく、運用面では、火災・地震・浸水その他の災害発生時に適切に行動し、人命の安全及び被害の軽減を図ることが必要です。鉃鋼ビルディングでは、大規模地震による火災発生を想定して年2回の総合防災訓練を実施しています。

今回は、オフィス・商業施設が入居する大規模複合ビルの防災訓練の準備から実施に至るまで、その裏側を管理営繕部の石橋健次さんが説明します。


石橋健次
株式会社鉃鋼ビルディング 管理営繕部 
担当部長
鉃鋼ビルディング防災管理者


鉃鋼ビルの災害対応への考え方

ビルへお越しになる皆さまには快適に過ごしていただける環境を、ビルでお仕事をされている皆さまにはより良いパフォーマンスを発揮していただける環境を提供することが私たちの使命です。特に企業活動においては、毎日365日24時間、あらゆる情報が瞬時に世界中へと伝わり、停止することはまずありません。

私たちは、どんな災害が起きてもビル内で事業が継続できるよう、日頃より皆さまの安全・安心を確保するための予防活動やシステムの構築に努めています。


大規模複合ビルは「特定用途防火対象物」として消防訓練を実施

鉃鋼ビルディングは、オフィス、サービスアパートメント、商業施設(郵便局、銀行、飲食店、ショップ、クリニック、託児施設等)が入居するほか、リムジンバス発着場、会員制ラウンジ、貸会議室なども複合する大規模ビルです。

テナント企業で働く方や商業施設を利用される方などを合わせて、平日は数千人の方が滞在しています。

このようなオフィスビルは、消防法及び東京都火災予防条例により、特定用途防火対象物として年2回以上の自衛消防訓練を実施することが義務付けられています。


入居テナントへの消防計画作成アドバイスと提出代行

当ビルが2015年に竣工した際に鉄鋼ビルディング全体の消防計画を策定し所轄の丸の内消防署へ提出をしています。それ以降、テナントの構成員変更や自衛消防隊の構成員変更があった際には、毎年3月に消防計画の変更届を丸の内消防署へ提出します。

入居されたテナント企業におかれましても、入居後直ちに消防計画を消防署へ提出する必要があります。入居されたばかりでの消防計画作成は難易度が非常に高いため、管理営繕部がオフィスにお邪魔して全体の消防計画の説明と同時に、その企業に適した消防計画作成のアドバイスを実施しています。

各企業が作成した消防計画は管理営繕部にて一旦、お預かりして内容精査のうえ、提出を代行しています。消防署の受付印が押された消防計画を入居企業様に返却する際には、避難経路、消防設備、防火管理上の注意事項等をテナントサービスセンターの協力を得ながら説明します。

こうしたサービスは、働く皆さまの安全・安心につながると同時に、日常からのコミュニケーションを通じて、いつでも専門的な助言が受けられ助かっているとの評価をいただいております。


総合防災訓練のシナリオ策定

鉃鋼ビルディング共同防火・防災管理協議会の様子

総合防災訓練のシナリオは大規模地震による火災発生を想定して作成します。火災発生場所は飲食店舗1カ所、事務所1カ所とし、「事業所地区隊」として総合防災訓練のシナリオに組み込まれます。

訓練当日は、事業所地区隊長の指揮のもと、初期消火、防火区画形成、119番通報、避難誘導、本部自衛消防隊への引渡し等の一連の流れを実技形式で実践していただきます。

事業所地区隊に参加していただくテナント企業は防災訓練の3か月前に選出し、訓練本番前に3~4回リハーサルを実施します。

訓練実施にあたっては、日時、内容、参加予定人数を記載した「自衛消防訓練通知書」を丸の内消防署に提出し、訓練当日には消防官に視察と講評をお願いしています。

また、毎年4月第3週に入居されているテナント企業の防火・防災管理者にお声がけし、「鉃鋼ビルディング共同防火・防災管理協議会」を開催しています。

ビル全体の消防計画の変更点について協議するほか、前年度の防火・防災活動の活動報告、ビルの消防設備と震災対策の状況などの説明とあわせ、総合防災訓練の事前説明会を実施しています。


避難地点までの誘導、個別訓練の混雑解消、訓練後の帰路誘導は、テナントサービスセンター、協力会社、「丸の内消防団」に所属する当社社員が対応しています。

訓練当日は、最終避難地点である南広場に水消火器操作訓練、煙体験ハウス、起震車、傷病者受入訓練(トリアージ)の場所を設営し、模擬訓練や体験を通して防火・防災意識向上に役立つ各種イベントを企画・実施しています。

水消火器訓練は毎回多数の方に参加いただいています。

煙体験ハウスは火災が発生した状況を再現し、視界が悪い中での避難の難しさを体験します。

起震車は千代田区役所から借り受け、実際に地震が起きた際に冷静に対処ができるようシミュレーションを体験します。

傷病者受入訓練(トリアージ)は応急救護ブースを設けてけが人の応急手当の方法を学びます。ビルに入居する2つのクリニックの医師・看護師に協力を依頼しています。


このような準備を経て、訓練が毎年2回実施されます。訓練終了時には、視察に来ていただいた丸の内消防署の警防課担当者より、訓練全体を通した講評をいただきます。その結果を受け、半年後の総合防災訓練の実施に向け改善を行うことになります。PDCAを回し、不備がないよう、常に努めています。

訓練後の丸の内消防署による講評の様子


今回は総合防災訓練の舞台裏を紹介しました。災害に備えるための継続的な訓練と備えは、企業活動において極めて重要です。

私たちの取り組みが、ビルを利活用する皆さまの安全と安心の確保、事業継続を支援する一助となればと思っています。

今後も、テナント企業の皆さまのご協力を賜りながら、より一層の防災対策の強化に努めてまいります。

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